ここ日本国において、居酒屋に入ったら「とりあえず生で!」と言うように、電車に乗って座る席なければ
「とりあえず順手持ち」である。この持ち方を前提として作られてるだけあってすごく持ちやすいけど、
たまにぬめっとしている時があるのが玉にキズ。
とはいえ吊り革の持ち方の中で最も市民権を得ている持ち方であり、ポピュラーなだけに「スタンダードグリップ」、
「握り」などさまざまな呼称が存在し、愛されている。
普段の何気ない行動を「逆」にするだけで、いつもと違う日常が待っている。
文字を書く手、靴を履く順番、ショルダーバッグを掛ける肩、打席、、そして、吊り革の持ち方。
ようこそ、素晴らしき逆の世界へ。
だいたい身長が180cm以上だとこっちを持つ方がラクだとか。
余談だが、JRなどの乗車率の高い車両ほど、立つ人の邪魔にならないよう吊り革が高めに、
逆に、乗車率が低い車両は吊り革のつかみ易さを重視して吊り革が低めに設置されているそうだ。
本当かどうかは知らない。
全体重を吊り革にゆだね手首あたりに頭をつけて目をつむるサラリーマン。
そんな疲れていも座れない企業戦士たち。需要過剰供給不足、という日本の交通事情の暗黒面を浮き彫りに
している持ち方だ。
ただ、吊り革からしたら最も本領を発揮できる持たれ方であろう。なにせ彼ら(吊り革達)の耐荷重は
およそ300kg半ば。普段はその10分の1以下のパフォーマンスしか発揮できていないのだから。
掛ける指の本数によって4本掛けから1本掛けまで、細かく分けられるのだが、画像は3本掛け。
指掛けシリーズの中では最もポピュラーな持ち方である。
3本、2本掛けはわりとよく見るが、1本が掛けはなかなかレア。さらに小指で1本掛けしようものなら
それはなにか思惑があるとしか思えない。そんな人には指でなく、声をかけてみましょう。なんて。
いやがおうにも掌が晒されてしまうこの持ち方、メリットとしては、揺れの激しい電車内でもじっくり手相が見られる。大きい手で男らしさをアピールできる等。
そしてデメリットは、掌をくすぐられたら、抵抗できない。という点が挙げられる。
吊り革の持ち方界の"メンマ"的存在。
ある程度吊り革の持ち方を習得すると、人によっては1時間の乗車時間中に6~7手程度のグリップを
繰り出すと言われている。さまざまなグリップを楽しめば、それだけ握力も奪われる。
握力がなくなった、そんな時の箸休め的存在として最もよく知られているのが、この輪っか通しである。
手首を通すだけなのでグリップ力は比較的低いが、握力の回復にはうってつけといえるだろう。
固定されてる分、吊り革持つよりこっちのが安定感があったりする。
しょっぱいプリクラとか、飲み物についてる応募シールとか貼ってある。そんな場所。
暑い車内で鉄のひんやり感を楽しむもよし、男性は自分の息子の太さと比べっこするもよし。そんな場所。